車好きの車酔い

すぐに車酔いするくせに車好き、そんなカーレビュー

Abarth 試乗記

Abarth 595 Competizione

投稿日:2016年2月18日 更新日:

595 Competizione
2016/02 乗車 セミAT
運転席、助手席

いきなり乗ってきましたアバルト!


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アバルトは初めて乗ったんですが、想像以上に乗り心地がよくて驚きました。
足回りは柔らかくはないのですが、ガチガチでもないのでガツガツとした突き上げもありません。
なので揺さぶられる感じはあまり無く、車酔い体質には優しいと思います。
また通気性に関しては、2ドア4人乗りですが、後部座席の窓は開かないので、後部座席に関しては良好とまでは言いづらいです。
ただし、車自体は小さめなので、窓を開けていれば後部座席の空気がよどむということも無いでしょう。
それにどうしても後部座席の通気性を確保したい(車酔いする人には重要ですね)というのであれば、595Cという屋根の開くモデルもあります。
これは屋根の部分だけが開くタイプなので、周囲の目も気になりにくいと思います。
車の背も低くないので視点が高めになり、揺れの少なさとあわせて、比較的酔いづらい車といえるでしょう。

ただし、『比較的』としたのには理由があります。

この車、丁寧に運転しないとガックンガックンになります。

この車は大きさはトヨタで言えばヴィッツよりさらに小さいサイズのパッソクラスなんですが、エンジンの出力が160PS/21kgmとなっています。

これはトヨタ・ハリアーやノアの151PS/19.7kgmを上回る出力です。
その小さなボディにこれだけのパワーを持ったエンジンなので、アクセルを雑に踏むと一気に加速してしまいます。
そして車も軽量(1120kg)のため、ブレーキも良く効き、よく止まります。

なので丁寧に運転しないと、乗っている人は急加速、急停車でガックンガックン揺さぶられてしまいます。
ようするに運転が下手だと酔ってしまうかもしれないということです。

そして一点、セミATとMTしかトランスミッションが無いことについても。
大多数の人がセミATを選ぶことになると思うんですが(AT限定の人は当然こっち)、
やはり少しだけ癖があるので、慣れるまでは丁寧に運転する必要があるかなと思います。
やはり普通のトルコンATやCVTに比べるとガクガクする要因になるので。

MT?これはもう好きな人しか選ばないのでいいんです。

車としてみていくと、走る曲がる止まるという部分はとてもよくできています。
軽量なため挙動はクイックで、キビキビ走ります。
ちなみにハンドルやペダルは軽くはないといった感触。
上で少し触れたパワーに関しては、車格の割に排気量がある(1.4Lターボ)ので、ターボが効き始めるまえのエンジン回転数でもよく走ります。
ただし、その分ターボが効き始めるとパワーが有り余ります。ターボに関してはいまどき珍しいドッカンターボなので、かなりのじゃじゃ馬感があります。
ちなみにスポーツモードにしてトバすとすぐバックファイアを吹きます。
セミATのシフトに関しては早くはないです。ただし「雑なつなぎ方でガクガク」ということもないです。

あと内装について。
結構プラスチッキーです。それに関してはディーラーの人も「ま、こんなもんです」と。
ただし、デザインと造形は悪くないので、そこまで気にはなりませんでした。デザインよりも素材の質感を求めなければ大丈夫でしょう。
足元は狭めですが足を置いておくスペースはきっちりありました。ただ右ハンドル仕様だと左足を置いておくスペースが狭いです。
あとはひざがハンドルにぶつかることもありませんでした。

今回乗った車両にはSabeltシートというバケットシートが付いた仕様だったんですが、このシートもバケットにしては狭くなく、比較的楽なシートでした。
ただし、Sabeltシートにしてしまうと構造上高さ調整ができなくなってしまう点が欠点です。
前後の移動と背もたれの角度は変更できますが、高さは変わりません。
ま、調整はできないんですが、そんなに問題にはならないと思います。
身長158cmの嫁が乗っても前はしっかり見えて、171cmの自分が乗っても頭上の空間は余裕があったので、よほど低かったり高かったりしなければ大丈夫かと。
背もたれの角度は電動ではなく手動でくるくる回して微調整できるタイプでした。
ちなみにSabeltでない通常シートであれば、高さ調整もできます。

後部座席も一応大人が乗れるスペースがキッチリとあり、日常的に使える実用性がありました。
後部座席に乗るには前のシートを倒す必要がありますが、背もたれの角度の調整機能とは独立した、『倒すためのレバー』があるので、乗り込むのも楽です。

リアハッチはかなり上までパカッと開きます。
かなり上まで開いてしまうので、雨の日にハッチを屋根にするということはできなさそうでした。
ラゲッジはそこそこといった感じで、トランクスルーもついているのでよほどの荷物を運ぶのでなければ大丈夫でしょう。

結論として、日常的に使える実用性もあり、運転の楽しみもしっかりあり、比較的酔いづらい良い車でした。
安くない価格(乗り出し400万程度)が問題にならない人にはお勧めの車種です。

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-Abarth, 試乗記

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    自動車産業の県出身です。
    20過ぎてからは東京と愛知を行ったり来たり。
    なんだかいろんな車に乗る機会に恵まれております。

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